アウトライン

FLYING FLINGのアウトラインは、小波でのテイクオフ性能とスピード性、そして高い操作性を両立するために設計された、バランスの取れたシルエットが特徴です。 ノーズからミッドセクションにかけては幅広のアウトラインを採用し、パドル時の安定性と加速力を確保。波のパワーが弱いセクションでもしっかりと滑り出す設計となっています。
ボード全体はやや短めに設計されており、ワイドボディながらも取り回しが良く、コンパクトな動きが可能。テールにはダブルウィングを施し、ワイドなテールエリアにコントロール性を持たせることで、クイックなターンや縦への動きにも対応します。 また、滑らかなカーブラインがノーズからテールにかけて描かれており、レールトゥレールの切り返しがスムーズで、初心者でも扱いやすく、上級者にはスピーディなパフォーマンスボードとしての性能を発揮します。

ロッカー

FLYING FLINGは、ローモダンロッカーを採用し、テイクオフの早さとスピード性能を最大限に引き出す設計となっています。ノーズロッカーは比較的抑えめで、パドル時の水抜けが良く、早い段階で波を捉えることが可能です。これにより、力のないスモールウェーブでも高い滑走性能を発揮します。
一方、テール側には適度なキックが入っており、ターン時の引っかかりを抑えつつ、クイックな方向転換やリップアクションにもしっかり対応。この絶妙なロッカー配分によって、直進安定性と機動性を両立させています。 ロッカー全体としては、過剰に反らせず、スピードを持続しながらもコントロール性能に優れたチューニングがなされており、小波用としては非常にバランスの良い仕上がりです。

コンケーブ

FLYING FLINGのボトムデザインには、スピードとコントロール性を両立させる多段構成のコンケーブが採用されています。ボードのノーズからセンターにかけては浅めのシングルコンケーブが施されており、波のフェイスをしっかりと捉えて推進力を生み出します。これにより、波の力が弱いセクションでもスムーズな加速が可能になります。
センター〜テールにかけてはダブルコンケーブへとつながり、水流を整えながらレールの切り替えしをスムーズに。さらに、テールエンドにはわずかなVEEが加えられ、ターンの入りや抜けをより軽やかにし、クイックな動きやスナップをサポートします。 このコンケーブ構成は、スモールウェーブでの滑走性と、ターン時の操作感を高次元でバランスさせており、FLYING FLINGをただ速いだけでなく、自由自在にコントロールできるボードへと仕上げています。

レール形状

FLYING FLINGのレールは、ミディアム〜ミディアムフルのボリュームを持たせた設計で、波のキャッチやパドル時の安定感に優れています。ノーズからセンターにかけてはやや丸みを帯びたレールで、スムーズな水の流れと浮力を確保し、小波でも楽にテイクオフが可能です。 センターからテールにかけては、徐々にテーパー（絞り）を効かせた形状になっており、レールが波にしっかり食い込むことで、ターン時のドライブ感や操作性が向上します。
また、テールエリアにはややエッジを効かせたレールを採用しており、反応の良さと抜けの軽さが際立ちます。 このように、FLYING FLINGのレールは浮力と機動性をバランス良く両立しており、スモールウェーブでも軽快でなサーフィンを可能にします。

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