ゲレンデも続々とオープンして初滑りをされた方も多いかと思います。

今は岐阜県の高鷲スノーパークにいますが、昨夜から60cm程の降雪が山頂付近ではありました！

バックカントリーガイドの竹尾雄宇です。

バックカントリーに必要な道具、今回は三種の神器と言われている３つ目、ショベルです。

他の三種の神器についてはこちら↓↓↓

ビーコンについて

プローブについて

バックカントリーの中で1番こだわる道具？

と、もし聞かれたら私はショベルと即答します。

三種の神器は雪崩で人が埋没した時に使用し、救助をします。

窒息死までのタイムリミットはおおよそ15分から18分。

この短い時間で助け出さないと生存確率は一気に下がります。

ビーコン捜索→プローブで場所を特定→ショベルで掘る。

これが大雑把な救助の流れです。

この中で圧倒的に時間がかかるのは掘る作業です。

圧倒的に時間がかかる掘る作業を少しでも短縮する為にどのようなショベルを持つか考える事は重要です。

ショベルの種類

今回紹介したいショベルは雪崩救助用ショベル、UIAA規格に適合しているものです。

ブレード（雪を乗せる部分）が大きいものから少し小さめのもの。

グリップがDの形、Tの形などがあります。

ショベルを選ぶ時のポイント

緊急時に素早く組立ができるか？

通常バックパックに収納している時はブレードとシャフトは分離して収納しています。

今回紹介しているBCAのDOZERシリーズのショベルは、シャフトの向きがどちらでもブレードに差し込みができるようになっています。

この為シャフトの向きを気にする事なく、瞬時に組立が可能です。

ブレードの肩の部分

ここ

ここがフラットのフレームが使いやすいです。

雪も常にフワフワな雪ではなく密度の高い固い雪になっている事もあります。

手だけの力で掘り起こすには限界があり、足で蹴り込んで掘っていくこともあります。

スノーボードブーツを履いているので、なで肩のブレードを使うと力が逃げやすいので私は避けています。

ショベルの強度も重要です。

足で蹴り込んでも変形しないもの、UIAA規格のものは大丈夫です。

グリップも幾つか種類がありますが、1番効率よく力が発揮できるのはDグリップです。

しかし、その分シャフトの長さが長くなったり重さが増すのでTグリップにする方も結構います。

ミトングローブしかしない方はDグリップ一択になります。

他にも見るところはありますが、特に気にする点はこんなところです。

ショベルも練習が必要

2mを掘り出すの何分ぐらいでできると思いますか？

とても訓練をされてる熟練者で15分ぐらいです。

一般の方で20分ぐらいで掘ることができれば早い方です。

タイムリミット…

ビーコン以上に練習が必要なものがシャベリング技術です。

ビーコンは比較的練習する方は多いですが、シャベリングの練習率はまだまだ低いイメージです。

お勧めショベルは？

私が1番よく使っているのはBCAのDOZER 2H

ブレードも25cm×29cmと程よく大きく、雪をしっかりすくえます。

またこんな鍬モードにもできます。

女性の方や特に軽量化をしたい方はBCAのDOZER 1T-ULがお勧め！

435gと超軽量です。

これらの三種の神器をしっかりと理解し、パックカントリー楽しみましょう！

もっと詳しく知りたい方はいつでもお問い合わせください！

番亭白馬

番亭高鷲